2024年2月11日(日)
大阪府大阪市のエディオンアリーナ大阪で新日本プロレスの大会が開催された。
この日も公式発表では札止めの超満員。
現在はRoad to THE NEW BEGINNINGの真っ只中。
今大会ではIWGPタッグ選手権試合や、ウィル・オスプレイ選手新日本プロレス所属ラストマッチなどのスペシャルカードも開催。
開催前から盛り上がることは必須だろうと思っていましたが、その予想をはるかに超える大熱狂ぶりで非常に面白かったです。
試合会場
試合カードと試合結果
■第1試合
YOH ボルチン・オレッグ
VS
矢野 通 田口 隆佑
※結果:3分45秒 YOHが田口をキド・クラッチで丸め込めて勝利
■第2試合
YOSHI-HASHI カラム・ニューマン
VS
後藤洋央紀 グレート-O-カーン
※結果:7分37秒 ニューマンを消灯で沈め、YOSHI-HASHIがホールドして勝利
■第3試合
タイガー・マスク 高橋裕二郎
VS
エル・デスペラード SHO
海野翔太 EVIL
※結果:8分43秒 SHOが本間にショックアローを決めて勝利
■第4試合
BUSHI TAKAみちのく
高橋 ヒロム DOUKI
辻 陽太 VS 上村 優也
鷹木 信悟 タイチ
内藤 哲也 SANADA
※結果:11分5秒 SANADAがBUSHIをSkull Endで勝利
■第5試合
オカダ・カズチカ VS 棚橋 弘至
※結果:16分50秒 オカダが棚橋にレインメーカーを決めて勝利
■第6試合(IWGPタッグ選手権)
エル・ファンタズモ チェーズ・オーエンズ
VS
ヒクレオ KENTA
※結果:13分11秒 KENTAがヒクレオを押さえ込んで勝利
■第7試合
※結果:32分46秒 ザックがブライアンを変形十字固めで3カウント取って勝利
■第8試合
フランシスコ・アキラ ドリラ・モロニー
TJP クラーク・コナーズ
HEANRE VS ゲイブ・キッド
ジェフ・コブ アレックス・コグリン
※結果:64分05秒 フィンレーがオスプレイにオーバキルを決めて勝利
印象に残った試合
■第5試合
オカダ・カズチカ VS 棚橋 弘至
新日本プロレスを代表する両レスラーのスペシャルシングルマッチ。
オカダ選手が新日本プロレス退団を発表した直後に組まれたこのカードは、まさに夢の一戦です。
序盤からお互いに技と技をぶつけ合い、リング外でも怒涛の闘いを繰り広げた両選手。
最後はオカダが棚橋にレインメーカーを決めて勝利。
約17分の試合の中に今までの闘いの歴史が垣間見えたし、オカダ選手の新しい旅立ちを応援したくなる一戦でした。
■第7試合
関節技を得意とするテクニカルレスラーの二人。
昨年AEWのリングで組まれた試合が記憶に残っているでしょう。
その時はブライアン選手がブサイクニーをザックに決めて勝利しました。
ザック選手にとっては正念場となるこの試合。
序盤からブライアン選手相手に攻め立てていくが巧みな試合運びの前に徐々に追い込み、ふとした動きで左脚を痛めたザックを見たブライアンがその隙を見逃すことなく、左脚に狙いを絞ってザックを追い込む。
ブライアンのパワーとテクニックに体力を削られて窮地に立たされたザックは、がむしゃらに抵抗。
30分を経過した後に関節を極める丸め込み勝負へと展開、ここに勝機を見出したザックがブライアンを丸め込んで勝利を飾りました。
至高のテクニックを持つ両選手の試合、今回はザック選手に軍配が上がりました。
ザック選手もブライアン選手も厳しい局面があったと思うが、決してギブアップをしなかった。
その姿にお互いの意地を感じることができました。
■第8試合
フランシスコ・アキラ ドリラ・モロニー
TJP クラーク・コナーズ
HEANRE VS ゲイブ・キッド
ジェフ・コブ アレックス・コグリン
今大会のメインイベントはUNITED EMPIREとBC WAR DOGSの軍団対決であり、ウィル・オスプレイ選手の新日本プロレス所属ラストマッチともなりました。
5 VS 5の「ドッグパウンドケージマッチ」で雌雄を決することとなった両軍団。先鋒にUNITED EMPIREはオスプレイ選手、BC WAR DOGSはフィンレー選手が出てきて会場の熱気が上がったのを感じました。
ノーDQで行われたこの試合は両軍団の複数の選手が流血する凄惨な戦いに発展。
竹刀、机、フォーク、画鋲・・・etc
何でも有の戦いの中、各選手がそれぞれ見せ場をしっかり作って試合を展開していきます。
名シーンはたくさんありましたが、試合後半にアキラ選手を助けたオスプレイがマットが剥がされて木の板だけのリング上でBC WAR DOGS5人を睨みつけるシーンは軽く痺れました。
一進一退の攻防は60分を超え、最後はフィンレーが有刺鉄線を巻いたうえでのオーバーキルでオスプレイに止めを刺して決着。
64分の死闘はBC WAR DOGSに軍配が上がりました。
この試合後、オスプレイが新日本プロレスファンに向かって最後の挨拶をしましたが、感謝と別れだけでなく新日本プロレスのリングに戻ってくることも約束してくれました。
AEWでもオスプレイが活躍する姿を注目しつつ、いつか来るであろう新日本プロレスへの凱旋も期待したいと思います。
最後に
ウィル・オスプレイ選手の新日本プロレスラストマッチは勝利で〆てほしかった気持ちは少しありましたが、フィンレー選手率いるBC WAR DOGSの格上げに説得力を持つ締め括りになったと考えます。
オカダ・カズチカ選手、タマ・トンガ選手、そしてウィル・オスプレイ選手が抜けた穴は大きく不安でしか無かったですが、ここまでの試合を通してそんな不安を払拭してくれるほどに残留選手たちの気合を感じられました。
2月12日からCMLL FANTASTICA MANIA 2024が約1週間開催されるので、Road to THE NEW BEGINNINGは一旦休戦。
来週の土日に開催される札幌大会では注目カードのオンパレードなので、見逃すことなく楽しんでいこうと思います。